ロボット教室全国大会 クレファスカップ2日目パート①  

  • 2018/04/23 更新

ロボット教室全国大会 クレファスカップ2日目パート①  

前回の教室大会の結果から相撲ロボット競技のロボット教室全国大会、通称クレファスカップに参加したIくんに密着しました!

 

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今回行われたライントレースすもうという競技は、ロボットがセンサーを使って黒いラインと白いライン外を判別して、黒いラインの上だけを這うように進み、ロボット同士をぶつけ合い、ライン上ですもうを行う競技です。

 

この競技で使用するセンサは、カラーセンサと呼ばれるセンサで、色、反射光の強さ、周辺光の明るさなどを調べることができます。

今回使ったのは床からの反射光を測るモードで、床が白いと反射光も明るくなり、センサで読み取る値が大きくなります。一方で床が黒い(ここでいうところのトレースするライン)場合は、センサで読み取る値が小さくなります。

ロボットは明暗をある一定の値よりも大きいか小さいかで判定します。その判定の基準となる値のことをしきい値と呼びます。

そのしきい値を利用して、ロボットが黒いラインから白い範囲に出そうになると、ロボットを黒いライン上に戻すという制御を行い、ラインをトレースして進みます。

ライントレースすもうというロボット競技は、ラインを判断しながら進み、なおかつ相手のロボットに負けないモーターコントロールとプログラム技術、さらには押しに負けないためのロボットの剛性などの構造力学の要素が合わさってできる競技になります。

実際にやってみると、プログラムはほとんどの生徒が似てくるので、最終的には剛性の勝負になります。

 

Iくんの制作したロボットは、相手が押してくる力を分散させるため、ロボット前面の表面積を大きくし、一方で自分のロボットのモーター出力をダイレクトに伝えるため、ロボット前面のパーツと本体の接合部を「トラス構造」と呼ばれる構造に近い設計をし、教室大会を勝ち抜きました。

余談ですが、このトラス構造といった構造は、主に鉄橋などの強度が必要な建造物に多くみられるもので、普通科高校であれば物理の教科書にコラム形式で載るものですが、実際に構造計算をするのは理系大学の建築科や機械科の授業なので驚きました。

 

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教室大会でも負けなしだったIくんはロボット競技の全国大会でも猛威を振るい、順調に決勝トーナメントへのキップを勝ち取りました!

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しかし、決勝トーナメントとなると強豪ぞろい。ここから先は構造やパワーも同等になってきて、バッテリー残量や開始コールとともにどちらのロボットが先にスタートしたかといったような要素も大きく絡んできます。

 

結果、惜しくも優勝を逃してしまったIくんでしたが、終わった後に「次回の大会は絶対に優勝する!」と決意を固めていました!

次回のロボット競技では競技形式そのものがガラッと変わるため、また1からの勉強になりますが、今回の経験を通じてIくんもいろいろなことを学んだため、きっと行けると思います。

 

最後になりますが、Iくんへのメッセージになります。これをご覧になりました保護者の方は、ぜひ当記事をIくんにも見せてあげてくださいますようよろしくお願いします。

 

Iくんへ

「Iくんは教室大会前にも教室のみんなからライバル視されるほど強いロボットを作っていましたね。先生も練習のために、ロボット競技の全国大会用の仮想ロボットを作ってIくんに勝つことはけっこう大変だったのを覚えています。実際に作った仮想ロボットはいままで先生が学んだ物理学の知識と、みんながなかなか気づかないような応用プログラムを駆使して作りました。Iくんはそのロボットを倒そうと、何度も試行錯誤を重ねて、全国大会前の直前練習にも積極的に参加していましたね。今回は残念ながら優勝できなかったけれど、Iくんの意気込みを見ていると、全国大会出場前と出場後の授業の意欲にも変化が出てきたように思えます。今回の教室大会でIくんに負けてしまった他のお友達も、次こそ全国大会に出場しようと意気込んでいます。油断するとあっという間に追い抜かれてしまうので、これからも一緒に頑張っていきましょうね。今回は本当にお疲れさまでした!」

 

最後になりますが、この場をお借りしまして、朝早くからIくんの応援に駆けつけてくださった保護者の方々、引率に来てくださいました先生方にお礼を申し上げさせていただきます。

 

編集者:一樹

 

当ロボット教室ではこのようにプログラミングやロボット制作を通して「子供たちに成功体験を覚えてもらい、自信をつけてもらうこと」、そしてそこから大きなことにどんどん挑戦する心を養っていければと思い、日々教育を行っています。

 

 

 

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