2019年のIT視察とこれから ~プログラミング教育で大切なこと~
- 2020/01/31 更新
2019年IT教育視察
2019年初、私はデンマークへ教育視察に行ってきました。
デンマークは「折れない」子供を育てるという教育法で話題になっていました。
この教育法が、幸福度世界一の国の源のひとつと考えられています。
私たちの教室で使用しているLEGO®の本社もデンマークにあります。
今回視察の一環で、LEGO®本社も訪問し、詳しい歴史を知ることができました。
LEGO®社では、お子さまが興味を持ち、集中して制作に取り組めるように様々なパーツが日々研究されています。
ブロックという材料を使って、形や色、速さや強さを変え、試行錯誤しながら思った通りのものを創造することが、「折れない」気持ちを育て、ひいては自らの幸福感につながるのだと実感し、理解を深めました。
2020年度は小学校でプログラミング教育がはじまる年
ところ変わって、日本では今年4月から小学校でプログラミングが必修になります。
2020年度の小学校を皮切りに、2021年は中学、2022年に高校と、順次取り入れらます。
ということで保護者の方からの関連した質問も多くなっています。
プログラミング教育の方向性
「プログラミング教育」というと「プログラミング」という科目ができると誤解されますが、まだそうではありません。
総合や算数、理科、音楽などの今まで通りの科目の中で、「プログラムを使って(手段として)何らかの課題を解決する」という実現方法になります。
一番大切なことは、なぜプログラムが必要なのかを考えること
Windowsが出始めたころ、よく「コンピューター買った方が良いでしょうか?」と聞かれました。
用途に合わせてアドバイスできるように、「コンピューターで何をしたいのですか?」と質問すると、たいがいの方は、「あった方が便利だと思うんだよね。」と答えます。
もう30年も前のことなので、「昔だから」とおもわれるかも知れませんが、新しい技術が出てきた時の反応は今でも変わらない気がします。
会議時間が多くなっても、何かが爆発的に変わることがないように、手段ばかりが先行しても、目標は達成できません。
お子さま方には、「要件があるから、必要なアプローチを考え、解決策ができる」ということをまず理解してもらいたいと願っています。
プログラムがどういうもので、何ができて、どういう時に使えて、どんなふうに人間の生活を変えるのかを体感することが、何よりも大切です。