ロボット技術検定機構のご案内
ロボット検定とは
ロボット検定の目的
急速に社会に浸透しつつあるロボット。ロボット産業の発展には、ロボット技術者の人材確保が不可避であります。これまでロボット技術のレベルを明確に示す基準がなく、またロボット技術者を目指す人にとっても、どのような知識・スキルを身に付ければ良いのか分からないことが課題となってきました。ロボット検定はロボットに必要なメカニカル、エレクトロニクス、人工知能プログラミングの知識や技能を客観的に評価することで今後のロボット産業に貢献したく考えております。
ロボット検定の使命
スローガン「企業に力を・人に技術を・子供に夢を」
ロボット検定の活用法
企業において
入社希望者の技術レベルの判断基準となります。また、社内で検定を受けさせることで、社員の技術向上をはかることや、モチベーションを高めることができます。
学校など教育機関において
ロボット検定合格を目標にすることで、学生や生徒の向上心、探求心、好奇心の高まりが期待できます。またその判定結果は就職時や受験時に役立つでしょう。
技術者や学生にとって
就職や転職の際、身に付けたロボット技術に対する「客観的な評価」が有利にはたらくことが期待できます。
沿革
- 2009年
- 神奈川県が県主導で「ロボット技術検定」を立ち上げ。
(株)ロボット科学教育が検定事業を受託。 - 2011年
- 技術者向け「第1回ロボット技術検定」を実施。
以降毎年、年1回開催。
神奈川県との3年間の受託事業終了。 - 2012年
- 一般社団法人ロボット技術検定機構設立
「第1回ロボット技術検定For Students」を実施
以降毎年、年2回開催。 - 2014年
- ロボットを使った社員研修サービスを開始。
商標「ロボ検」取得 - 2015年
- 商標「ロボット検定」取得。
- 2016年
- 検定名にレゴ社の商標を入れた新名称を開始。
ロボット技術検定機構のサポーター
顧問 高西淳夫先生
- 早稲田大学創造理工学部総合機械工学科教授
- 同大学ヒューマノイド研究所所長
- 一般社団法人日本ロボット学会会長
- マサチューセッツ工科大学客員研究員(1990年~1991年)
- イタリア聖アンナ高等大学院大学客員教授(1998年)
会員企業
ロボット技術検定機構のサービス
検定事業
- ロボット検定For C及びロボット検定For LEGO mindstormsEV3の実施
- ロボット検定認定校の認定
- ロボット検定試験対策テキストの販売
- ロボット検定試験対策講座の実施
研修事業
- ロボットを使った社員研修実施(講師派遣型)
- 学校向けワークショップ実施
「ロボット検定」とは
ロボットの製作には、日本が長年培ってきた「ものづくりの技術」と、最先端 の「IT開発技術」の両方が要求されます。具体的には、メカニカルスキル、 エレクトロニクススキル、人工知能プログラミングスキルなど、多岐にわた る分野の豊富な知識と卓越した技量が必要です。 これらの知識や技能を客観的に評価し、判定するのが「ロボット技術検定」 です。
ロボット検定for LEGO MINDSTORMS EV3
「ロボット検定for LEGOⓇ MINDSTORMSⓇ Education EV3」は、 ロボット製作やプログラミングを学んでいる子どもたちが将来その技術を 生かして、広くIT社会で活躍できるように基礎技術の習得とその成果を認 定することを目的に実施される試験です。
ロボット検定For LEGO Mindstorms
対応クラス | 時間 | 料金 | 出題内容 | |
---|---|---|---|---|
3級 | 小3以上 | 60 | 3,500 | 知識:ギア、滑車、センサーの知識 実技:基本動作。タッチセンサーのプログラム |
準2級 | 小4以上 | 60 | 4,000 | 知識:ギア、重心、機構 実技:ループ、センサーでの測定使用 |
2級 | 小5以上 | 90 | 5,000 | 知識:値、条件分岐のアルゴリズム 実技:条件分岐のプログラム |
準1級 | 小6以上 | 90 | 6,000 | 知識:変数(コンテナ)、サブルーチン 実技:変数(コンテナ)、サブルーチンを使用したプログラム |
1級 | 中学生以上 | 120 | 7,000 | プログラム言語(C言語)によるプログラミング |
ロボット検定for C
「ロボット検定for C」は、 ロボットに必要なメカニカル、エレクトロニクス、人工知能プログラミングの 知識と技術力を認定する資格試験です。 用意された材料でロボットを製作し課題を解決するという実技試験で、実 社会で必要とされる知識や技能、実践力を客観的に評価し、判定します。 実社会で必要とされる実践力を判定します。
問題例
1.資料の指示に従ってロボットを製作せよ。

2.回路図に従いマイコンボード、駆動用モーターまでの回路を完成させよ。

3.以下の条件を満たすプログラムを作成し、動作せよ。

①スタートライン手前にロボットを置き動作開始、LED赤点灯。
②中央だ円状ラインを時計回りにトレースしながら、放射状 に描かれた横ラインを検出した回数を数える
③n1本目(試験時に別途指示)横ラインを検知したら、LED緑 点灯、赤消灯とし、走行続行。
④n2本目(同上)横ラインを検知したら、全LED消灯し、 ロボットを停止。
認定校制度
ロボット技術検定認定校とは
教育機関、学校法人を「ロボット技術検定認定校」として認定とする制度。
認定校になることで、
・検定試験の試験会場として検定を実施できます。
・当機構が認定したロボット技術検定認定カリキュラムを実施することができます。
社員研修
ロボット技術検定機構の研修サービス
新入社員、若手エンジニアを対象に、"ロボット"を使った実践的な技術 研修を行います。 以下のようなニーズにおこたえします…
- ◇現場に出る前に実践的な研修を受けさせたい。
- ◇システム開発に必要なプログラミングスキルを向上させたい。
- ◇SE、プログラマーにハードウェアを体験する機会を与えたい。
- ◇自社内で研修をする余裕がない。社外研修も予算も限られている…
- ◇いくつかの支社と同時にオンラインで行える研修を探している。
研修コースのご紹介
[組込みシステム入門コース/3日間]
コース概要
対象:新入社員~若手エンジニア
C言語ベースのプログラミング言語でロボットの自動制御システムを構築します。組立て、コーディング、デバッグ、テスト、レビューといった一連の組込みシステムの開発を体験し実践力を高めます。
カリキュラム例
□開発環境の理解
□ロボットの組み立て(ギアボックス、車輪)
□回路図、マイコンボードの配線
□コーディング
□センサー
□センサ使用によるロボットカーの制御
□発表
※修了課題はロボット検定4級に準拠しており、研修内で資格取得も目指せます。
※御社のニーズに合わせカリキュラム内容カスタマイズいたします。内容、日程、人数等ご相談ください。