Googleが世界を変えるかもしれない!量子コンピュータ技術のカンタンな解説とプログラミングの関係!
- 2019/10/24 更新
量子(りょうし)コンピュータというニュースを聞いた方も、もしかしたらこの記事を読んでいる方の中にもいるかもしれません。10/24に、世界的なデータを扱うGoogle(グーグル)という会社が「量子コンピュータの実用化に一歩前進した!」という発表をしました。
この、量子コンピュータがふつうのコンピュータとなにが違うのか、量子コンピュータがどう活かされていくのかを解説していきたいと思います。
私たちが普段使うコンピュータというのは、情報を0と1という、2つの数字をつかって情報を処理したり、絵を描いたり、文字を出したり・・・という作業をしています。これを二進数(にしんすう)と呼びます。余談ですが、パソコンの電源ボタンのマークは、この0と1の数字を合わせたマークになっているんですよ。
(また、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11・・・という普段使われる数は、十進数(じゅっしんすう)とよばれる表現です。)
さて、その0と1という2つの数ですが、10001010010や00101101など、たくさんの桁の0と1を組み合わせています。説明のために、今回は2桁の0と1の組み合わせを考えてみます。
このようなことから桁数がふえると計算がより大変になるということを意味しています。量子コンピュータのすごいところは、最高性能のコンピュータである「スーパーコンピュータ」が1万年かかる膨大(ぼうだい)な計算を、たったの3分間でできてしまうということが、量子コンピュータのすごいところです。
計算が簡単になるとどういったことができるか
計算がたくさんできる、つまり、0と1の組み合わせがたくさんできることでどういうことができるか、身近なことだとシミュレーション実験をたくさんコンピュータ上で行うことができます。
たまにテレビでやっているような温暖化の予測などは、スーパーコンピュータによるシミュレーションを行って予測をしていました。が、今回の量子コンピュータを使うことで、いままでのスーパーコンピュータが行っていた予測をさらに精度を上げて行うことができます。
また、セキュリティなどの暗号化技術の分野でも量子コンピュータは活躍すると考えられます。セキュリティの暗号化技術をざっくりといってしまえば「とにかくめちゃくちゃ時間がかかりめんどくさい計算をしなければ解けない」というようになっています。
実際、セキュリティはスーパーコンピュータを使い時間をかければ解くことができます。けれど解くのに何百年もかかってしまえば実用的とは言えません。しかし量子コンピュータは一瞬にして暗号を解くことができるので、暗号を解くことにも役立ちます。
なのでこういう表現をしてしまうと「大事な情報が抜き取られてしまう!」と思ってしまう方も多いです。もちろんそのリスクもあります。でも、それだけの暗号を解除する能力があるということは、難しい暗号を作ることもできるとかんがえることができます。
これからのセキュリティの発展が期待できますね!