ロボットのお祭り!国際ロボット展に行ってきました!

  • 2019/12/23 更新

ロボットのお祭り!国際ロボット展に行ってきました!

(※今回の記事はプログラミングの分野がどうなっているのかを知りたいという保護者さま向けの記事内容になっています。)

 

先日、都内にある東京ビッグサイトという会場で、ロボットの展示会が行われていましたので、急きょ参加してきました。

実際の現場ではどのようにロボットが使われているのか、またどのような場面でプログラミングが必要とされているのかということは、製造業などの分野に密にかかわっていないとわかりにくいことが多いですよね。

 

よく世の中で「AI」という言葉を聞く機会が増えたと思いますが、映画などの影響で、知能をもった人型ロボットのイメージ像が先行してしまうこともあるのではないでしょうか。

 

 

企業の方に直接うかがってみた

今回の取材に協力していただいたのは常磐産業株式会社さまです。部門担当者さまに、製造現場で活用されているAIや、ロボットの一例をうかがいました。

 

Q:いまのロボットはどのように使われるケースが多いのですか?

A:実際の現場では、人手がたりないことや、騒音などによるストレスで作業者の集中力が欠如してしまい、重大な事故につながることが問題となっています。

そのため、作業者の疲労軽減やロボット導入による「工場自動化」をテーマに、事故を防止し、ロボットにできる仕事をどんどんロボットに任せるというニーズが非常に高まっています。

 

ロボットに仕事を奪われるという話もよくささやかれますが、現状ではロボットの手も借りたいほど人手不足が深刻になっている企業が多いそうです。また、従業員の平均年齢が上がり、事故につながるリスクも増加し、現場では深刻な問題になっているようですね。

 

 

Q:AIを作業ロボットに搭載することで、なにが便利になりますか?

A:作業ロボットが作業を行う前には「ティーチング」と呼ばれるロボットに動きを覚えさせる作業が必要になります。たとえばお客様にロボットを購入していただいても、ティーチングに時間がかかってしまうと効率化までに時間がかかってしまいます。そのため、弊社ではティーチングをあらかじめAIをつかって効率化し、従来かかっていた時間の約80%を削減することができるようになりました。

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作業ロボットが主に得意とする作業の1つに「部品仕分け」というものがあります。仕分けはカメラで部品の画像認識をおこない、それを拾ってはパレットに移すなどの、パターン化できる一連のうごきがあります。部品の判断も部品を運ぶ動作も、それぞれパターン化された動きであり、AIはこうしたパターン認識などの分野が非常に得意です。

こうした得意分野の組み合わせをするということが、現在のロボット開発に求められています。

そのため、ただプログラミングができるだけでは足りず、エンジニアに求められるものはロボット本体のしくみの理解や、センサなどの仕組み、工場のひとたちの問題をどうすれば解決できるかなどといった、プログラミング外の知識も学ばなくてはいけないという状況になっているといっていいでしょう。

 

 

Q:プログラミングを学んでいる生徒さんに、なにか一言あればお願いします。

A:プログラミングができることは、これからの社会で強く求められるスキルの1つです。ですが現実問題としてプログラミングが万能であるというわけではありません。君たちが大人になって製造関係のお仕事をするときには、プログラミングだけでは解決できない場面にも多く立ち会うことになります。そのときに必要とされるのが、人のお話を聞くことや、コミュニケーションを取ること。問題を見つけて別の方法で解決する手段を考えることです。なのでプログラミング以外のことも楽しんで取り組んでみるといいでしょう。ヒントがたくさん落ちています。

 

 

最後に非常にありがたいアドバイスをいただきました。ロボット教室ふじみ野校では、ロボットの設計からプログラミング、さらには自己表現などの”1つの分野にとらわれないカタチ”の授業を日々運営しています。専門的なことが求められる分野であるがゆえに、楽しく遠回りをしながら学習することで、新しいものの見方などが身につけられるような生徒さんを1人でも多く育てられるよう指導していきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。そして今回の取材に協力していただき、画像掲載の許可をいただきました常磐産業株式会社さまに御礼申し上げます。

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