2020年からプログラミング教育が必修化に!乗り遅れたらどうなる?
- 2020/01/29 更新
2020年の4月から小学校でもプログラミング教育が必修化となることは、多くの方がご存知のことだと思います。ロボット教室ふじみ野校に体験申込みや入会をご希望される保護者さまたちから、このことについても非常に多くの質問がされています。
なぜ小学校がプログラミング教育の必修化に乗り出したかというと、主としては「論理的な思考力を小学生のうちから身につけさせること」というのがあげられます。論理的思考力とはどういったことかというと、ものごとのしくみを、理由に基づいて判断するという思考力のことです。
論理的思考力は自動販売機と同じ
自動販売機は誰もが使ったことのある身近な機械です。自動販売機にお金を入れるとジュースが買えるのは当たり前ですよね?しかし、そのことを深く考えていくということはしないでしょう。
お金を入れてからジュースが出るまで、自動販売機はあらかじめ組み込まれたプログラミングによってさまざまなロジック(論理)を利用し、商品を提供します。
プログラミングを作るときには、こういった状況で使用者が使うと、こういった結果を出す、こういったトラブルが起きるといったことを考えながら作るということが求められます。
論理的思考力はもはや理系のためのものではない
プログラミングに限らず、これは理数系の分野で常に求められる「なぜ?なに?どうして?」といった考え方を育成していくうえで非常に大切なものです。どんなに素晴らしい発見をしたとしても、それを理由に基づいて説明したりできなければ、相手に納得してもらうこともできません。
人間の長い長い歴史の中で発明されてきた機械から医薬品に至るまで、それがどうして現代まで受け継がれてきたかと考えると、すべてそうした再現性があったからです。
理系だけの話になっていますが、もちろん文系と呼ばれる分野でもそのような考え方は求められます。ありがちなものだと小説家や脚本家、俳優などといった、芸術・文学分野の方も、こうした考え方がないとお話や演技を作り上げることができません。
日本の将来は人手不足!特にIT人材が足りない!
また、子どもたちの将来への仕事に関してもプログラミング教育は大切です。下図は厚生労働省が発表している年間の有効求人倍率を表したグラフになります。
現在の日本では少子高齢化の影響により、働き手の人材不足が叫ばれています。厚生労働省が発表した有効求人倍率のグラフを見てみると、企業が求人を出す割合に対して、求人に応募する働き手の数が横ばいになっていることがわかります。
現在の時点で発表されている最新のデータでは、2019年の有効求人倍率は最大で1.63倍と発表されました。これはバブル期のピークを越えています(度成長期ピークが1.93倍、バブル期ピークが1.46倍)。
しかし、バブル期の人口と現在の人口では、圧倒的に現在の人口のほうが少なくなっているのが現状です。
以前こちらの記事ロボットのお祭り!国際ロボット展に行ってきました!でも紹介したように、日本を代表する大手製造業から地方の中堅中小企業まで聞き込みを行いましたが、どの会社も口をそろえて「人材難が最も問題となっている」と回答されました。
企業は現在、人間にできる仕事とパソコン等で自動化できる仕事を分ける動きが大企業を中心として少しずつ活発化しています。しかし、ITをできる人材が不足していることから、自社での実現が難しい企業もあります。
そうした企業は別のIT業界にシステムづくりを外注しますが、それができるのはもちろんお金がある企業だけです。そのため、中小企業ではITスキルのある人材が奪い合いになっているようです。
次回の記事では、プログラミング教育がこれからどうなるのか?成績にはどう影響するのかといった話題について詳しく書いていきたいと思います。